箱根花紋の記録 箱根花紋 レビュー
先日、箱根の花紋という温泉宿の日帰り温泉プランに行ってきた。
ほんとたまたまだけど、二週連続箱根に行ってきたことになる。
この宿は、10種類の温泉が楽しめる、源泉掛け流しが楽しめるという謳い文句にとても強く心惹かれて予約したもの。
一泊二日でも悪くはないのだが、ホームページとかを見る限り結構な金額(1人5万とか)してたので、1人五万なら行ったことのないかつ知っている人の口コミのない宿に行くより明らかに石葉に行きたい、となるので、日帰り1人9900円のプランで行くことにしたのだった。
10時30分チェックインで、バストイレなしの小さな個室をチェックインから15時30分まで温泉の合間の休み処として利用できて、花紋御膳という懐石料理のランチがついて9900円というので、数あるこの宿の日帰りの中で自分の中でベストコストパフォーマンス、と思われるプランを選んだのだった。
箱根湯本の駅から十分歩ける距離、早雲寺の目の前
近くには白山神社?という神社もあった
10時30分のチェックインに少し早く着いたので周囲を散策
小学校らしきものもありました
温泉は、10種類の湯船のうちほとんどが露天で、しかも伺った日が日曜だったせいか、土曜の宿泊客がチェックアウトした後で、11時頃お風呂に行ったが人が1人もおらず、30分ほど独り占め状態であった
お風呂は写真禁止なので残念だが撮影できず…
しかしこのお風呂が、源泉掛け流しなのもあって、お風呂の種類がたくさんあるのもあってすごく楽しかった
源泉掛け流しの泉質の良いスーパー銭湯のような楽しさがある、「あっちにこんなのあるよ!」みたいな
あと、わたしは別に本気のサウナーではないので事前確認をしてなかったんだけどサウナもあった。
木枠の丸いお風呂や、壺のお風呂、木箱でお湯なしで蒸される蒸し風呂、普通によくあるような岩で囲んだ露天風呂が二つ、壺のお風呂より広いが1人用の小さな湯船、内湯も寝湯など多岐にわたっていた。
勇気がなくて入れなかったが、真っ暗な洞窟風呂というのもあった。
家人曰く、昼間なので点灯されていなかったが一応電気はあったらしい。
わたしはしばらく始めの30分あたりひとりぼっちというか温泉を独り占めしていたということもあって、1人なので洞窟風呂に入る勇気がなく、そのまま入らずに終わってしまった。
サウナもあれば入るタイプなんだけど、今回はひたすら丸い木枠のお風呂にじっと浸かっていた。
10時30分にチェックインし、部屋に通され
(もう出る時に撮ったやつ)
諸々落ち着いて風呂に向かうとなんだかんだ11時近くなる
そこからひたすら風呂に浸かり続け、12時30分頃上がって部屋に戻り、
ちょっとゆっくりして
(私は飲まなかったけど家人は部屋の冷蔵庫のビールを飲んでいた)、
13時から花紋御膳ランチなるものを食べにダイニングへゆく。
以下、食事は写真撮れたのであげてゆく
とてもうまいし豪華
デザートのプリンは手作りらしい
ご飯を食べるダイニングは、一組一組個室になってたりロールカーテン?になってたりして、けっこうちゃんと他人と区切られているのがありがたかった、コロナとかにそんなに過敏になってる方ではないのだが、単純に人がいないのが好きなので…
あと、ダイニングはテーブルに椅子のセットなんだけど、テーブル下の床が床暖だったのもありがたかった。
ダイニングは浴衣で来れるし、ご飯の後にもお風呂に入れるので浴衣で来ている人が多かったんだけど、そうなると裸足の人が多いと思うんだが、足元が床暖であったかいので風呂上がりの足が冷めないで済んだ。
体が冷えてると食事もうまくないもんね。
大浴場を使う人の休み処と同じ階にこんな足湯ができるベランダがあり、鍵も開いていて出てもよいように見受けられたので外に出て足湯も楽しんだ。
帰りはロマンスカーで、
ちょっと飲食をさせていただく。
箱根に行く時はほぼ必ず風祭に寄って友栄のうなぎを前後に食べるようにしてるんだけど、ここんとこ1〜2年コロナで来れてなかったな、友栄にも箱根にも。
友栄の鰻をつまみ、箱根湯本駅前のよく人が並んでる籠清の揚げ蒲鉾をテイクアウトし
(これは明太マヨ、写真が悪いね)
デザートに湯もち。
写真を撮り忘れたんだけど箱根や小田原に行くと「パリパリ焼きモンブラン」なるお菓子があって、それがすごいうまいと何年か前そのお菓子が新登場した時からずっと思っている。
パリパリ焼きモンブランも箱根小田原へ行くと必ず買う。
パリパリ焼きモンブランは、仕事の昼休みのおやつにするとして、食事はこれで終わり。
昼寝をしつつ新宿へ戻ってこの日の日帰り旅は終わり。
家人が満足していたようなのでよかった。
ふふ箱根の記録 ふふ箱根 レビュー
ふふ箱根は全室温泉内風呂付きというのがウリの一つだと見受けられた。
確かに内風呂付きの宿はたくさんあるがよく読んでみると温泉ではないところってたくさんあるので、ちゃんと温泉の内風呂なのはすごい。今回ふふ箱根を選んだ一番の決め手もここだった。
宿は食事と酒がやはり風呂と並んで最高の楽しみだと個人的に思ってるんだけど、年々歳を重ねて、そこそこ飲んだ後に大浴場に行くってのが辛くなってきていたので、客室で温泉が楽しめるっていうのはとてもありがたい。
ふふ箱根は硫黄泉で、客室のお湯もちゃんと硫黄の匂いがした。
部屋にはミニバーがあり、冷蔵庫の中身は写真のとおり。バーの写真の右奥に料金表が見えるけど、冷蔵庫の中の瓶ビールとトニックウォーター、ミネラルウォーター、みかんジュース、炭酸水、ポット?に入ったお茶は無料。
このお茶、無料で何度でもおかわりができるんだけど、すごいおいしくて何度かおかわりした。このお茶は多分チェックインの時に待合で出されるお茶と同じお茶だと思う。
聞いたところ、オリジナルブランドティーなんだけど一般販売も考えていなくはないとか。
一般販売されたら買いたい。
上記のお茶やら何やら必要なものがあれば、フロントへ電話というのがよくあると思うんだけど、ここ、ふふ箱根にはバトラーというのがいて、そのバトラーデスクというところに電話をする。
バトラーってのは、海外のホテルではよくいるんだけど、その部屋専属の何から何までやってくれる人(この説明合ってんのかな)。
昔バリでバトラー付きのホテルに泊まった時、バトラーは大体男性で(女性はいなかったかもしれんな)、体格のいい強そうな、用心棒のような人たちをずらりと揃えてるなという印象を受けたが、なぜかその海外の例に沿ったのかわからんが、不思議とふふ箱根のバトラーもそのような外見の人が揃えられていてそういうもんなのかなとふと思った。
部屋に着くと、バトラーが料理の説明をしてくれるんですね。
ふふ箱根のウリの一つは、ご飯のメニュー(普通の宿でいうところの強肴にあたるあたりの食事かな)を、いくつかあるメニューの中から3つ選ぶスタイルであること(とお見受けしている)。
確か14種類から3種類とかだったかな。
写真見ればわかるんだけど。
そのうち3種類の黒毛和牛を使ったメニューとかはプラス3〜4000円必要。
これはちょっと頼まなかったわ…
この食事のスタイルについての説明を部屋で受け、部屋の玄関横についてる部屋の内側からも部屋の外側からも開けられるボックスに入れておくとバトラーが取りに来てくれて、ご飯が注文できるという仕組み。
このボックスは多分もちろん外からは鍵がかかってるのだと思う。
上記おかわりのできるお茶も、電話でバトラーデスクに頼むとこのボックスに入れておいてくれる。
ふふ箱根では、食事以外の全ての行為がこんな感じで他人とほぼ全く接触しないで行えるので、コロナの時代とかにはいいのかもしれん、まあそうでなくてもプライバシーを重視する人には重宝される宿かなという気がした。
でもこの後紹介するが、食事は完全に食堂でみんなで一緒スタイルで、なんというか、和食居酒屋にかなりイメージが近い。
というか、まじで都内の和食居酒屋って感じなんだ。
さっき部屋で見たのと同じ食事メニュー。
これは前菜。
ホタルイカのミルク浸し
水タコの酢味噌和え
グリーンピースで作ったソースに帆立を和えたものとタラの芽の天ぷら黄身がけ
胡麻豆腐
百合根を蒸したものにレーズンを合わせたもの
上に上げた写真のお品書きに正式名称は載ってるんだけど、まあこんな感じ。
皿に乗せてアップで撮った写真があった。
おいしかった。
縞鯵の刺身と初鰹のたたきのちり酢和え。
これはおいしかった。ちり酢と合わせる鰹は自分でも真似できるなと参考になったし、添えてある野菜のソテーも美味しかった。
刺身の皿に野菜のソテーを添えてるの見たことなかった、けど美味しかったので新たな発見という感じであった。
鰆のおかき焼き白ワインソース添え。
おかき焼きっていうくらいなので、なんか煎餅を砕いたようなものがまぶしてあった。
食感を良くする効果とか、香ばしくする効果があるのかもしれないが、別に大しておかきがないとダメってものでもないように思えた。
白ワインソースは美味しくて、ホワイトソースみたいな味わいだった。
鰆はもう少し厚めに切ってあっても良かったと思う。
次は豚のソテー マスタードソースとベリーソース添え。
これは美味しくて、肉が二かけあるんだけどそのうち一かけは脂身の多い肉で、その脂身の多い方を酸味のあるベリーソースと合わせていてそれがおいしかった。
サーブしてくれた人も、「これはとても人気で一日60食出ることもあり、その日の分がなくなってしまうこともあるんですよ」などと説明してくれた。
確かにとても美味しかったんだけど、そのサーブしてくれた人の説明が「とても美味しくて人気」みたいな言い方をしていたのだが、この豚のメニューが人気なのは実際は選べる14種類のメニューにいわゆる肉料理がこれしかないから必然的に人気なのだと思う。
鶏も豚も牛も全て、肉料理はとにかくこの豚のソテーしか選択肢がなく、あるのは3〜4000円が追加でかかる追加料金メニューだけ(そちらには黒毛和牛とかある)。
ふふ箱根はまだオープンして二ヶ月半くらいであることを考えると、この豚のソテーの味を知っていてこれをリピートでまた食べたい(つまりこれが美味しいと知っているから注文する)人はとても少ないと思うので、美味しいがゆえに人気という原因結果ではなく肉料理がこれしかないから人気という因果関係ではないかなと思った。
小鍋という選択肢がメニューにあり、小鍋も3種類種類があったのだが、私が選んだのはこの蛤とトマトとレタスの小鍋。
名前からあっさりしたものを想像していたが、スープがオマール海老のビスクみたいな味でとても濃厚で美味い。
スープは最後の一滴まで全て飲み干しました。
石焼の器に入っていて最後まで冷めないのもよい。
ちなみに一緒に行った母はマグロのカマのスープにしていてこちらはマグロの出汁がよく出た透き通ったスープで、素材の味を生かした感じの味わいでした。
さらにちなむと母が選んだ品は他に3種の握りと豚のソテー。私とメニューが違うので写真撮っておけばよかったな。
3種の握りは穴子、金目鯛、中トロでした。
締めのご飯は、木の芽と筍と鶏の炊き込みご飯。これもおいしかった。
隣の席の人たちが食べきれなかったご飯をおにぎりにしてもらっていた。
おにぎりオッケーな宿って珍しいというか初めて見たので驚き。
それができるならうちもやって貰えばよかったな…
最後はデザート。
そら豆のムース。これも美味しかった。
そら豆なのでムース部分は甘すぎず、下に敷いたカスタードソースで甘みを加えている感じ。
上のゼリー部分はトマトのゼリーになっていて、トマトの出汁がしっかり出ている。
大変美味しゅうございました…
なんというか、全体的に食事は多分高価な食材とかは使わずコストが抑えられていて、その代わり工夫して美味しく調理するというスタンスなんだなというのが全体的に感じられる料理でした。
部屋に戻ってから部屋のお風呂にゆっくり浸かって、2230くらいにはもう疲れて眠くて眠くて寝ました。
疲れてってか、疲れが癒やされて眠れたみたいな感じだったんだろか。
翌日朝ご飯
写真3枚目の奥に写っているのは、とろろとマグロの漬けです。
あとカレーが出てくる。これで2人分。
ご飯は昨晩と同じ土鍋に炊き立ての白ごはんを持ってきてくれる。
写真二枚目のご飯のお供のあたりがどれも美味しかったです。
ふふ箱根は、大浴場に小さい仏壇に備えるサイズのビールを無料で飲み放題で置いていて、それもウリなんだと思うが、わたしはもう既に酒が飲めなくなっていたので全くその恩恵は受けなかった。
ふふ箱根の一人当たりの値段と部屋と料理と上記のようなサービス(かなり前の方に書いてる部屋のミニバーの無料で置いてある飲み物も結構いい感じなのだ)を総合的に勘案すると、料金のほとんどは部屋代なんだろうな。
あとはやっぱ食事以外は外に出なくていいのでプライバシーを求める人にもいいかもしれないが、部屋食がない上に一同を一部屋に会させるスタイルなので、食事の時点でプライバシーはゼロになるんだけど、そこさえ気にならないなら(一応和食居酒屋的な個室もあるのでそういうのを始めっから指定するとかでなんとかするとか)、まあ誰とも会いたくない人にもいいかもしれない。
これで部屋食が可能になったらまじプライバシーがすごく守られる宿になるのでそういう方面ですごく重宝されそうだと思う。
働いている皆さんはとても感じが良く、中には気持ちよく過ごしてもらおうと本当によく気を遣ってくれてるんだなというのがひしひし伝わってくる方もいて、ありがたいなと感じた。
あとそう、大事なこと、
ここは、温泉は加水加温循環濾過です。
箱根や湯河原、熱海は源泉掛け流しの宿はたくさんあるんで、そこにこだわる人にはもっといい宿が他にあると思います。
ふふ箱根については、以上です。